私達の体は時と共に変化して行きますね。成長につれて現れる二次性徴期、女性で有れば妊娠、出産…と初めから終わりまで同じ体であり違う体…という感覚でしょうか?
人間の体は性別がありそれぞれ声帯や体つき等の変化は女性ホルモン、男性ホルモンといった性ホルモンで体質は変っていきます。
そういった体の変化は汗腺が理由で起こってしまう「ワキガ体質」でも起こるようです。
ワキガは病気では無く「体質」ですので言われても違和感は無いといえばそうなりますね。
今回はそんな「性ホルモン」と「ワキガ」の関係について知っていきたいと思います。
それではお付き合いを宜しくお願い致します。
ワキガは自然に治まるの?
ワキガは先にも述べていますが汗を出す2つの汗腺の一つ、アポクリン汗腺の活動が活発かそうでないかという「体質」の違いですので自然治療は不可能に近いです。
アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれるたんぱく質やミネラルといった栄養素が皮膚の常在菌により分解されその結果強い臭いをだしてしまうメカニズムとなっています。
完治させる為には汗腺を切除するか吸い出すといった手術をする必要があります。他には皮膚を清潔に保つ等々のケアで臭いの緩和をする事が出来ます。
自然治癒は不可能な筈の「ワキガ」ですが…体の変化と共に臭いが治まるケースが少なからずあります。
どういった時なのでしょうか?
性ホルモンとワキガの関連
ワキガと性ホルモンの関係性はまだ明確には解明されていませんが、ワキガのニオイをフェロモンとしての役割を果たす説があります。
実際、人間以外の動物は全身にアポクリン汗腺が分布されており異性を引き付けるフェロモンを出しています。
そして、人間でも性ホルモン分泌が活発化する二次性徴期にワキガを発症する場合が多いです。そこから見ても、ワキガと性ホルモンの関係は、明確な解明はされてなくとも、全くの無関係では無い筈です。
日本ではワキガ体質の人が10%と少ない為体臭が強いと肩身が狭い想いをしてしまう人がいらっしゃりますが…欧米ではむしろ逆でこのニオイを魅力として使い異性を惹きつける位です。
ワキガ体質の人の比率が日本10%、欧米70%ですから数自体が違う為に日本でワキガのニオイを魅力として使用するのは少々難しいかもしれませんがそういう役割もありますので「ワキガ体質」=悪いという訳では決して無いという事を頭に入れて頂けると嬉しいです。個人的にはワキガ体質に悩んでいる人もですが偏見がある…という人にも。
女性は妊娠、そして出産を経るとワキガの症状が緩和されるという人も多く更に閉経を迎える頃にはワキガの臭いが治まっていたというケースも少なからずあります。
これは閉経により女性ホルモンの分泌が大幅に減った事が関係していると考えられます。
女性は特に生理、妊娠、産後での変化等々、性ホルモンでの体質の変動が大きいですからワキガ等の体質の変化も大きいのではないのでしょうか?
「食」との関係
ワキガのニオイが緩和する理由としては他には「食生活」があります。
ワキガの原因であるアポクリン汗腺は肉類、油分、香辛料の多い食材を摂取すると活発化し結果臭いを強くさせてしまう場合があります。
その食生活をダイエットや健康への気遣いの為に野菜中心のヘルシーな食事に変えた為にアポクリン汗腺の活動が落ち着き、ニオイも緩和される場合も多くあります。ワキガの他にも食生活は大きく関わって来ますからね。
妊娠期で食の好みが変わるというケースも多く見られます。成長した後に前は苦手だった食べ物が今は美味しく感じるという場合もありますからここもホルモンが関わっているかもしれませんね。
経験ある人は解ると思いますが女性の生理前や生理中等で食べたいモノとか凄く変わりますので…ここを性ホルモンと言うのは強引かもしれませんが…
まとめ
体質は一言で片付けられない位難しく付き合っていくモノだと思います。ワキガ体質の他にもホルモンで左右される気分や体調…と様々です。
明確に解明されていない部分でも「このような可能性」があると頭に入れて置くと悩んだ時の解決や気分の緩和になるかと思いますので。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。